モルヒネ(仮)

自分の半生を振り返るためのブログ

はじめに

今までこの場所に自分の人生を振り返るブログを書いてたのですが、途中からどう書いていいか分からなくなってしまって。それでブログの更新をストップしていました。

ところが最近、中原昌也の「死んでも何も残さない」という自伝本を買いまして。

死んでも何も残さない―中原昌也自伝

死んでも何も残さない―中原昌也自伝

 

 まだ読み始めて間もなくて、読み終えてもいないんですが、文体が非常に良くて。彼の著作はすべて読んだわけではないですが、いつもは自分がいかに冷遇されているかを切々と訴えるという、読む側は鬱々となるようなものをあえて書いている人というイメージが自分にはあって。

そんなわけで彼の著作からは遠ざかっていたのですが、ひさびさに彼の新作を手にとって読んでみたところ、文体が変わりまくってるというか。芸風が変わったとでも言えばいいのだろうか。今までとは違う、ある意味やる気を放棄したような軽さのある文体で、自分のことを振り返って書いていて「あ、この書き方だったら、ここでやってたブログの内容をまたやり直すことが出来る」。そう思って、ひさびさに更新してみようという気になりました。

 

いつまで続くか分かりませんが、よければ読んでもらえたら嬉しいです。

純粋に自分の半生を振り返りたいだけだったら、それはノートか何かに書きますからね。やっぱり何某かのリアクションを期待する気持ちは、薄っすらとではありますが抱いていますので。

 

前回は「人生失敗の手引」というタイトルでやっていましたが、ちょっとそういう自虐的なのは自分で書くにしても疲れてしまうようになって。あと、自分は五年ほど前に職場の人間関係を理由にメンタルヘルスの調子を崩しまして。

そういった病気を治す方法は、大きく分けて2つあると聞きます。ひとつは投薬メインの治療。これは月一ていど病院へ行き、医師がカウンセリングと称した日常生活の聞き取りを行い、そして病状にあった薬を処方し、薬で心の痛みをやわらげながら時間をかけて治療していくというもの。

もうひとつは、カウンセリングメインの治療。これも薬は使うんですが、あくまで補助的に使うのみで、メインは医師の行うカウンセリングという、さっきと同じ言葉を使ってますが、こっちは対話がメインになります。詳しい説明は端折りますが、ウディ・アレンの映画に出てくるような、カウチで横になりながら、何でもない話を医師と淡々と、定期的に繰り返す。そして、患者の深層心理にあるものを探る。探って、自分が何故いまのような状態になったのかを認識する。こんな感じの治療です。

 

僕が前に書きだしたブログでやりたかったのは、まさしく2つめの治療法をブログを使ってやれないかという実験だったのです。

しかし、客観的に自分を見つめなおす作業も難しければ、世界中から閲覧可能なネットという場所で、どこまでプライベートなことを書いて問題ないのかというのも難しく感じられ、また当時の自分は今より凹んでたということもあり、それがますます文を綴るにあたってのハードルを高くしていました。

 

当然、ブログという場所なのですべてをあからさまに書くわけにはいかないのですが、気軽な感じで続けていけたらと、そう思ってますのでよろしくお願いします。