モルヒネ(仮)

自分の半生を振り返るためのブログ

幼稚園の想い出

前の記事で「小学生に入学することになる」と最後に書いたけど、幼稚園時代のことで書き忘れたことがあったのを思い出した。

 

入園直後からずっと一人で過ごしていて、途中で親にそのことを知られてしまい、自らの望まない人間関係のなかで生きていくことになったんだけど、こんな自分でも積極的に人とコミュニケーションしようとしたこともあった。それは、先生のスカートをめくるという行為だった。どういうきっかけで、それを始めたのかは覚えていない。たぶん最初にめくった時に怒られなかったんだろう。それからというもの、毎日のように先生のスカートをめくってたように思う。

ある日、先生同士が園児がいない場所で「あの子、いつもスカートめくりしてくるでしょ?」っていう会話をしてるのを聞いたことがある。「あー、嫌がられてたんだ」ってその時に初めて知って、それからは毎日のようにはしなくなったんじゃないかと思う。

 

後で書くことになると思うんだけど、自分の人生って性欲とは切り離せないようなところがあって。こうやって振り返ってみると、今にも至る異常な性欲とでも言うべきものの片鱗がこの時期に既に見えてたのかも知れない。

しかし、このスカートめくりという行為にしても最初に嫌がられなかったという事実が、自分にとってはデカかったように思う。誰も友だちがいないことを知った母親がママ友に連絡して、半ば強制的に友達ごっこをやらされたんだけど、その時の仲間に歓迎されて迎え入れられてたら、自分は幼稚園生の頃から人間関係に苦手意識を持たなかったんじゃないかと。

でも、他人のせいにするばかりでなく、その時の自分にも過失はあったのだろう。

僕は幼稚園に入る前は、父親と母親に甘やかされまくってたと聞いたことがある気がする。三歳になっても母乳離れが出来ず、母乳のせいで(?)乳歯はボロボロだったと聞く。

うちの親は戦後の第一期ベビーブームの世代と言うのかな?そんな世代だったので、もろアメリカンファミリーなるものの影響が大きかったというか。一軒家を買って、犬を飼って、日曜には家の前で車の洗車をして。たまの外食もあって、子供は自由に育てたい。個性を伸ばして、育てたい・・そんな価値観を大多数の人が持っていた時代に生まれ、そのような育てられ方をして。同じように影響を受けてても、個々の家で違いはあるのだろうが、自分は長男で、親戚一同の中でも初めての子だったということもあって、よその家よりは甘やかされて育ったんだと思う。

それが、幼稚園という家族以外の社会に出て、自分の思い通りに行かないことに釈然としてなかったところがあったんじゃないだろうか?だから入園当初、自分から誰に話しかけるということも無かったんじゃなかな?と今にして、思う。

 

僕は、そういう甘ちゃんだったので、他の園児に対して強く言うということが出来ず、かすかながらあった園内の人間関係はというと、いじめ・・まではいかなくとも、上から目線で色々と言われることが多かった。

だから園内では大人しく過ごし、先生のスカートだけはめくり、それで家に帰ったら我が物顔で偉そうに振る舞ってたような記憶がある。

 

ちょっと大袈裟な言い方をすると、社会に馴染めないまま、その後小学校に入学することになる。